こんにちはFです。
Hさんからマッチングアプリを勧められたのは、離婚後に独りぼっちのクリスマスを過ごした後の年末でした。
その日は「マッチングアプリってどんなもんなん」ってのをHさんに聞ききにいくだけのつもりでした。
しかし気がつけばHさんの手にかかり、写真撮影、アプリインストール、プロフィール登録、4,000円の課金を済ませてあっという間にマッチングアプリユーザーとしてデビューしたのです。
バツイチは需要ないのか
マッチングアプリは「イイね」を送って相手からも「イイね」されると連絡が取れるって仕組みになっています。
年末から元旦にかけてFは「イイね」を送りまくりました。「イイね」には送れる回数制限がありますが気にしません。下手な玉も数うちゃっ当たるって気持ちでやっていますし、玉を残しても仕方ありません。
意外とこの戦略は功を奏して何人かとマッチングして連絡を取ることができました。
バツイチって需要ないんかなと思っていましたが、30代前半くらいの女性なら受け入れてくれる可能性があることに気がつきました。
F「バツがついていますが大丈夫ですか」
相手の女性「この年になるとバツだのなんだの言ってられなくなるんですよ」
マッチングした女性からこんな事を言われたのでFは喜びました。
バツイチOKて言ってくれる人マジで神ってる!
話はとんとん拍子に進んでなんとデートする所に漕ぎつけました。
Fはマッチングアプリちょろいと高をくくり始めます。
離婚後に初めてのデート
30代前半の女性と池袋でランチすることになりました。
マッチングアプリ登録して言うのもあれですが、離婚して初めて別れた妻以外の女性とデートするってことが、なんだか不思議に感じられたのです。
何だかいけないことをしているような気分というか、きっとまだ前妻への気持ちみたいのが吹っ切れていなかったんだと思います。
とは言え始めて会う方と初めてのデートなので、そんなネガティブに囚われている余裕はありませんでした。
いけふくろうで待ち合わせして、デートスタートです。
相手の女性「Fさんですか?」
F「あ、Fです。○○さんですか?よろしくお願いします」
この後、カフェでランチしたのですがガチガチだったので何食べたかは覚えてません…
初デートでいきなり食事に行くよりも、少し散歩したりお茶するくらいがちょうどいいとFは感じました。
その後、サンシャインで買い物したり、お洒落なパン屋にいったりしつつ、会話はなんでバツがついたのかって所に行きつきました。
(その方は割と何でも突っ込んで質問してきてくれる方だったので、受け身体質のFとしてはありがたかったですw)
Fは元嫁が自由すぎて家に帰ってこない日々が続き離婚しています。このことを正直に話しました。
相手の方も元カレと数年前に別れてからお付き合いはしていないってのと、相手に完璧を求めすぎて別れた話をしてくれました。
少しだけ打ち解けてその日は終わりました。
少しは人のことを考えられるようになりたい
先日、池袋であった女性と今度はライブを見に行くことになりました。
1回目のデートは2回目のためにあり、2回目のデートは3回目のためにある。
そんな気持ちで臨んだ2回目のデートになります。
その日は夕方からの音楽ライブだったので、お昼過ぎに相手の女性に会いました。
家具や雑貨のあるお店に入って「こんな色の家具が好きなんですよ」「部屋にこんな置物あったらいいですね」なんて話をしていました。
相手の女性は普段の仕事が忙しいようで、たまの買い物と好きなアーティストのライブはすごい息抜きになると言っていました。
もちろん今日のライブも楽しみにしてきているようでした。
夕方近くなったのでカフェで簡単にご飯を済ませていざライブ会場に向かいました。
チケットをネット予約していたので受付で発券しました。
相手の女性「あれ、チケット2枚じゃないんですか?」
突然そんなことを言われたのでFは「はて」となりました。
Fは自分の分1枚しかチケットを予約していませんでした。
なぜなら相手の女性も自分のチケットを予約していると思っていたからです。
しかし向こうはこちらが2枚予約しているものだと思っていました。
F「え!あ…え…」
慌てふためきました。相手のチケットの事を考えていなかったという独りよがりな部分を見せてしまった事の恥と、そしてチケット1枚というこの緊急事態をどう納めるのかという焦りが錯綜します。
必死に当日券を求めましたが完売していました。
かくなる上は手元にあるチケットを女性に渡してライブを見てもらいたいと思いましたが、相手に断られました。
「ごめんなさい。確認しなかった私も悪いので。Fさん一人で楽しんでください」
そう言って女性はライブ会場を去っていきました。
Fは茫然としてライブ会場に一人入りました。
後から考えるに本当にその人に気が合ったならチケット投げ捨てて追いかけたと思います。
その時どこかホッとしている自分に気がついたのです。
なんだか緊張していたんだなと思いました。
結婚してからずっとコンフォートゾーン(快適な所)にいたような気がします。
元嫁に気を使うなんてことはほとんどありませんでした。
同時に人の事を考える力というか、女性をエスコートする力みたいな物がすっかり衰えていることに気がついたのです。
自分のミスからですがマッチングアプリの洗礼を受けたと思いました。
ライブ会場の盛り上がりの中、独りぼっちを深く感じました。
同時に自分のレベルを上げなければと、そう心に誓ったのです。