健康の話

離婚後のアイデンティティの喪失

こんにちはFです。

離婚後のメンタルの弱り方って半端じゃないですよね。

Fの場合は、自分が何者でもなくなってしまったような喪失感がありました。

振り返ってみると、それってアイデンティティの喪失だったんじゃないかと思うのです。

今回はそんなアイデンティティ喪失に対してどう対処したのかを記事にしました。

離婚から失恋から、失業等など…。

アイデンティティ喪失していて辛いって方に読んでほしいです。

離婚はアイデンティティを剥ぎ取っていく

離婚届けに判を押してもらうために前妻の実家にいった時の話です。

いったん引き止められて、半年ほど頑張ってみたのですが、やはり関係改善が見込めなかったので最後の挨拶のため向こうのご両親に挨拶に行きました。

向こうのお父さんお母さんは良い人でした。

正直、怒鳴られたりぶん殴られる可能性だってあったかも知れない。

すごく残念な思いをさせたのに、「二人の結論を尊重する」と最後は届けに判を押して貰いました。

3年の結婚生活の中で、前妻の家族にはよくしてもらいました。

お花見やバーベキューなど季節のイベントに呼んでもらって、まるで本当の息子のように扱って貰えたのが本当にFにとって嬉しいことでした。

その判を押して貰ったあとにご両親に駅まで送って貰ったのですが、これが最後だと思うと涙が止まりませんでした。

その後前妻のお兄さんともサシ飲みをして「またどこかで飲もうよ」と言ってもらったり、妹さん夫婦の家にも呼ばれて美味しい晩御飯をご馳走になって、甥っ子君と遊ばせてもらったりしました。

全部これから失うものだって気持ちで前妻の家族に会っていました。

前妻との最後は、彼女が荷物を取りに来た時です。

「達者でな」なんていって別れたのですが、本当は今まで一緒に暮らしてくれてありがとうといって別れたかったなと後悔しています。

二人暮らしのアパートの解約をした時も、夫婦で経営の不動産屋さんで借りていたのですが、奥さんにも離婚したんですよって話をしたら励まされました。

近くに住んでいた弟に引っ越しを手伝ってもらい、一人暮らしのアパートにうつりました。

この一連の流れがアイデンティティを一個ずつ喪失していった体験となりました。

暖かさや優しさを拒絶していかなければならなかったようで罪悪感と後悔に満ちていました。

結婚していた事が自分のアイデンティティになっていたし自信にもなっていたのだと改めて気がつきました。

結婚しているFからただのFになってしまった。そう思うと無力感を感じました。

喪失の症状

この記事を書くにあたって下記の本を参考にしました。

参考文献:NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法

参考文献の中に喪失をした時の症状と手当て方法が載っていましたので紹介します。

1失ったものを思い出して苦しくなる


Fの場合、前妻との思い出の場所に行くと苦しくなります。

もう隣にいないんだなと思うときゅっと胸が締め付けられます。

特に前妻は犬が好きだったので、犬のテーマパークによく行っていました。

そのテーマパーク近くを通る度に思い出して苦しくなります。

だいぶ悲しみが薄れた現在でも苦しくなります。

2自分が何者かわからなくなる


離婚したことで既婚者ってアイデンティティの剥奪が起こったのだと思います。

自信ががくっと落ちた感じがしましたし、自分を貧相なものに感じました。

外した結婚指輪の部分を触ると空しい気持ちになりました。

3世界がわけのわからない場所になる


結婚って一回したら終わりだと思っていたので、まさか別れる決断をするとは思わなかったのです。

世界ってこんな不条理だっけって思いが伸し掛かってきました。

この感情は離婚半年前の別居期間中からありました。

道行くカップルを見るのが本当に辛かったです。

ただここに関してはHさんという前例があったので助けられました。

同じ気持ちを共有して貰えたことが励みになりました。

4過去にいつまでも閉じ込められる


離婚して引っ越しするまでは、前妻と暮らしたアパートにおりました。

前妻がいた場所を否が応でも感じなければならない生活は、閉じ込められたような気分にさせられました。

引っ越しをするまで結構つらかったです。

喪失の手当て

A心の痛みをやわらげる


心の痛みは語らないほうがいいこともあるようです。語らない方が癒しにつながる事例が書いてありました。

テロの現場から物理的に近い距離にいた人については、書かないことを選んだ人のほうがPTSDの症状が少ないことがわかりました。

NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法

Fは語りまくってました笑

会う人会う人に離婚して辛いって事を伝えていました。その方が気持ちは軽くなっていた気がします。

むしろそれを喋れなくて隠していた方が気持ちが辛かったです。

祖母に離婚したことを伝えるまで半年かかりました。

伝えるまでは結婚しているフリを続けなければならず辛みでした。

語りたいなら語り、避けたいなら避ける。

ケースバイケースで対応しましょう。

B失われた自分を取り戻す

自分を取り戻すテクニックが書いてありました。

・自分の性格や特徴、能力のなかで、自分で気に入っていたものを書き出す。

・その中で以前にくらべて弱くなったもの、あまり発揮していないものを選ぶ。

・小さなことでも実行可能なものを実行する。

とこんな感じです。

Fの場合は、好奇心や前進する事が、自分の気に入っているところです。

離婚した時期にちょうど資格試験を受ける機会がありました。

それを必死に勉強して合格した事は、自分が前に進んでいる感覚をもたらしてくれました。

同時に離婚の悲しみから自分を遠ざけてくれたと思います。

C悲しみから意味をつかみとる


「どのように」ではなく「なぜ」を問うというテクニックが紹介されていました。

どのようにを考えると、あれもできた、あそこであれを言ってたら変わっていたんじゃないかともしものストーリーに侵食されるようです。

確かに未だに自分をもっと改善出来たら別れなくても済んだのではないかと悶々としてしまいます。

それよりは「なぜ離婚したのか」を問うほうが建設的なようです。

というよりも更に深い問いにするのであれば、

「離婚は自分に何を期待しているのか」

といった所でしょうか。

そう、これはV.E.フランクルの言うところの「意味のコペルニクス的転換」です。

悲しみに意味を見出すのは、やはり自分自身しかいないのだと改めて思わされました。

であれば、ここに文章としてまとめ、同じ境遇の人に共感してもらえるなら本望かなとFは思うのです。

参考文献:NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法